カラオケの日
散歩をしていた。あまり行かない土手の領域を酒を飲みながら歩きたいなと思ったのでそこを目指した。道中駅前のスーパーに寄って酒を買おうとしたけど、全然飲みたくないことに気がついたのでやめた。
駅周辺の路地になんとなく入るとカラオケがあったのでそこにもなんとなく入った。30分したらもう一度ご来店ください。その時がオマエの最後だ。と言われたのでしばらく駅周辺をぶらつくことになった。
ハードオフみたいな店があったのでそこに入った。前にその店に入ったときは病んでいたのだろう、あまり良い感覚が思い出せなかった。もしくは中古品を見ていると気が滅入ってしまうのかもしれない。今回改めて品々を見ていてやっぱり少し嫌な感じがした。
腹が痛くなったのでトイレを借りた。元々ここはブックオフだったのだけれど、小さい頃トイレを借りに来たことがあった。その時ここのトイレは臭かったのを覚えていたので、今回ももしかすると臭いかもしれないと思った。しかし以前のトイレの位置はなんというか店のエンドラインの真ん中にあったのだけど、今はエンドラインの端に移動していた。だからもしかするとトイレは新しくなっていて臭くないかもしれないとも思った。
検証結果、トイレは臭くなかったし綺麗だった。
臭くないトイレを臭くして店を後にした。道を適当に歩いて遠回りをぐるりとして駅前に戻ってきた。暇なので青空文庫を読んだ。
体はがっちりしているけど内臓が弱い男の人の話だった。流感にかかったら死んでしまうと医者に言われて怯えているときに、実際に流行りだした。男は綿を沢山詰めたマスクを着けて罹らないように用心した。あまりの怯えように家族に笑われることもあったが、これは寧ろ現代人の勇気なのだと言いマスクを着け続けたりした。
そんな感じのところしか読んでいない。これだけではそうですかという感じだと思う。分かる。
時間が来たのでカラオケへ行くとちゃんと部屋が用意されていて最高だった。
40分くらい歌っていたら急に体が熱くなり汗が出てきて手が震えだしたので、最後の方は寝ていた。
沢山歌ったら酒が飲める感じになったので酒を買って家に帰った。酒を飲めるからといって酒を飲まなくていいと思う。
なんか暗い気持ちになってきた。おやすみ。