土手にマットレスを敷こう
今日は写真撮影をしました。とはいえ撮るのはななちゃんで、被写体はなのちゃんと僕だった。ななちゃんは恋人で、なのちゃんは美少女です。
待ち合わせ場所に着くとななちゃんから電話が来て、荷物が大変だからということでななちゃんのいるコンビニへ向かった。コンビニの前にはカートの上に巻き寿司のようになったマットレスを乗っけたななちゃんがいた。
ななちゃん軍団が撮る予定の写真というのはマットレス、複数の酒瓶、アル中の男、ナース服の天使から成る。マットレスの上に横たわるアル中の男の看病をするナースの天使という写真だ。
そういうわけでななちゃんはコンビニで鏡月とかスミノフとかを数本買って出てきた。二人で駅の改札を抜けたところになのちゃんはいた。小柄で術式を結ぶことのできる悪魔のような女の子だった。
ななちゃん軍団は電車に乗って土手の近くの駅で降りて、そこから土手まで歩いた。
土手まで歩く間に会話の苦手な僕もなんとかお話をした。エスカレーターとエレベーターを言い間違えない方法を話したりした。S字っぽい方がエスカレーターでそうでもない方がエレベーターなんだよって言った。二人とも納得してくれた。二人とも何言ってるんだという感じだった。
土手に着いたななちゃん軍団は坂を降りて芝生の上へ辿り着いた。ななちゃんが撮影スポットを探しに行ったので僕となのちゃんの二人になった。ここで僕は鼻血が出てしまった。
撮影スポットが決まったのでそこにマットレスを置いて開封した。するとバキバキと音を立ててマットレスが真空パックから復元されていった。
その後酒瓶をいい感じに置いていって僕はマットレスに寝そべった。なぜかななちゃんとなのちゃんは笑っていた。
撮影が始まった。撮影が始まるとちょっと緊張して手が少し震えたりしたけど全然平気だった。なのちゃんが終始天使だった。
10枚くらい写真を撮ってすぐに撮影は終わった。ななちゃんはお酒が得意では無かったのでなのちゃんと僕で酒を分配したり、なのちゃん単体のめっちゃかわいい写真を撮ったりした。
帰り道もなんか適当にお喋りしながら駅まで着いた。それでなのちゃんとバイバイした。ありがとうなのちゃん。なのちゃんありがとう。