うん日のへにより

もやしと豚肉を炒めたやつ

ワクチン接種1

 雨音と布団の上でまどろむ僕。

 今日はワクチン接種に行ってきた。

 

 睡眠を延長したせいで支度をする時間が少なかった。核がマーガリンのバターロール3つが朝食だった。リュックと自転車の鍵と傘を持って家を出た。もちろん服も着ていた。

 マンションを出て左手に駐輪場があり、右手に接種会場がある。

 傘をさしての片手運転は少しごちゃごちゃするように感じる。マンションを出てみるとそれがなんとなく嫌になってふらふらと右手に歩き出してしまった。

 しかし接種会場までは徒歩で30分と、まあまあ遠い。無難に考えれば自転車で行くべきだ。こうやって現在の面倒を避けて後々大変になるような選択をまた取るのか。無難な考えに従うのがいい。やっぱり自転車を取りに行こう。そう思い駐輪場へ引き返した。

 母が新しい自転車を買う際に引き継いだ、旧母の、現父と僕の自転車を探し、見つけた。自転車の前で立ち止まった。

 雨の日、僕は左手に傘を持ち右手でハンドルを握って自転車を運転する。逆はうまくバランスが取れない。以前雨の中をこの自転車で走ったとき、右ブレーキの利きが悪く、停止するためにガードレールにぶつかるなどしていたことを思い出した。危ないのでやはり自転車に乗るのはやめて、歩いて会場まで行くことにした。

 

 会場に入ってみると、そこではなんとワクチン接種が行われていた。

 「一番下から接種券、受診票、身分証明書の順にバインダーに挟んでください。」という指示があった。周りの人達はみんなバインダーを持っていたのに、僕は持っていなかった。バインダー持ってこなきゃいけなかったのか、あるいはどこかで貰い損ねたか、と考えたけど、まあ無くてもいいっしょと思いバインダー無しで過ごしていた。

 すると、係員の女性が気づいてくださりバインダーを持ってきてくれた。好きです。

 その後、問診などをいくつか経て、ワクチンの注射が行われた。

 パーテーションによって作られた部屋には先生がいた。僕は茶色い長袖のシャツを着ていて、袖を捲っても二の腕は出せなかったので「服を脱いでください。」と言われた。

 想定していたのは上部のボタンのみを外し、肩だけ出すかたちだ。しかし「服を脱いでください。」というのはもしかするとシャツを全て脱ぐようにという意味かもしれない。もしかすると肩のみを出されると注射を打ちにくかったりするのか。まあ仮に肩を出すだけでよかった場合もシャツを全て脱いで悪いことは特に無いだろう。

 そう思い、シャツを全て脱ごうとすると、「肩だけで大丈夫ですよ。」と言われた。そうですよね。僕ったら、やんなっちゃうなあ。

 ワクチンの接種が無事に終わり、15分様子を見るエリアに座っていた。なんとなく呼吸が荒くなっている気がしたり、不整脈な気がしたりしたけど、結局なんでもなかった。

 こうしてワクチン接種が終わった。

 帰りは少し遠回りしてブックオフに寄った。最近乙一さんの小説を読みたがちなのでGOTHという作品を買った。

 

 家に帰った後、ワインを飲んで寝た。