うん日のへにより

もやしと豚肉を炒めたやつ

ガラマサどん

 寝起きに何か読むかということで青空文庫を開くと、新書にガラマサどんという小説があった。青空文庫の割にはキャッチーな名前をしていると思い、少し読んでみた。全文400pのうちの60pくらい読んだ。f:id:AYUtHmDiBWD6Spi:20210508094840j:image

 主人公の山田は仕事をすぐに首になりがちの男だ。妻がおり、妻もやれやれしている。山田は仕事運が無いと思っているが、周りからはそういうことかねとも言われたりしている。f:id:AYUtHmDiBWD6Spi:20210508095313j:image

 前には新聞社に勤めていたが、仕事中に他の雑誌の仕事もやったりしてたらあっさり首にされたこともあった。f:id:AYUtHmDiBWD6Spi:20210508095629j:image

 山田は首になりがちになれるくらい再就職がうまく、今回もうまいことあれして酒造会社に就職することに成功した。ここの社長がガラマサどんだ。自分勝手な人だが人情に厚いところもある、なんだか苦笑しつつも憎めないような人だ。

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 ある日山田は社長に呼び出される。これはまたクビのやつかもしれない。ぶー。そう思っていた山田だが、実際の要件は違った。それはガラマサどんの伝記を書いてくれないかという依頼だった。山田は新聞社時代に他の雑誌へ推理小説を書いており、それが社長の目にとまりこのような運びになった。f:id:AYUtHmDiBWD6Spi:20210508100146j:image

 こうして山田の伝記執筆が始まると共に、ガラマサどんとの交流が始まる。というお話なのかもしれない。